中学生の国語文法と
中間テスト・期末テスト・高校受験対策の勉強法
漢文・漢詩:高校入試の傾向を見て漢文の重要度を判断しよう
中学校の国語では、口語文法以外に、古典文法も学習します。そのうち、特に漢詩や漢文に関する分野は比較的難解であることから、苦手意識を持つ人が多いと考えられます。そもそも、漢詩や漢文は、古代の中国の文章なので、現代の中国語とも異なる性質を持ちます。現代の中国人が漢詩を読むということは、日本人が平安時代や鎌倉時代の文章を読むのと感覚的に近いものだという話もありますが、そこからわかることは、国の違いというよりは時代の違いのために漢詩や漢文がなじみにくいものになっていると考えられます。
漢文の文章は、現代の小説文や評論文を読む場合とはかなり雰囲気が違います。現代文は、現代に生きる私たちにとっていくらかのなじみがあり、そして、私たちは授業以外でも新聞を読んだり読書をしたりしているために、(問題に正解出来るか否かは別の話として)それなりの読解力を基盤として現代の文章を読み解くことが可能な場合がほとんどです。
しかし、漢文の場合は、昔の中国を舞台にした文章だということに留意する必要があります。中学校のレベルでは、漢文はほとんど漢詩のみが出題されることが多いと思いますが、昔の中国の文章を日本語と同じように読むことは難しいうえに、当時の中国の詩人がどのような感覚でその詩を書いていたかということは、やはりその時代に生きていない私たちにとって理解することは容易ではありません。現代文と違って、問題文を読むことすらできないという人もいると思います。
したがって、問題集などでできるだけ多くの漢詩に関する設問を解いて、独特の出題形式に慣れておくことが大切になるものと思われます。中学校の中間テストや期末テストなら、学校のプリントを何回も解きなおすことで一定の得点が確保できますが、入試問題の場合はそう簡単にはいかないので、自分が受験する学校の入試問題の過去の出題傾向をみて、漢詩が毎年出題されるのか、それとも、漢詩が数年に一回のペースで出題されるのか、あるいは、漢詩がほとんど出題されないのかということを把握し、過去の傾向からみて漢詩が出題される可能性がある場合にはしっかりと問題集に取り組むことが大切です。
ただし、最初に、漢文の学習の中で特に大切なのは、漢字のみの文章を書き下し文に書き換えていく作業を緻密に行っておくことです。すなわち、「レ」や「一」「二」などがついている文章の読み方を簡単に学んでおくことが大切です。
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