中学生の国語文法と
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中学口語文法:動詞の働きと種類(活用関連以外)
動詞については活用に関する暗記がメインとなってしまうので、活用に関する部分以外の学習は見落としがちになってしまいますが、活用形関連以外の動詞の働きや種類についての知識も同時に身につけておくことが肝心です。動詞の学習において、活用に関する暗記のみに集中して取り組み過ぎて、この部分の学習を忘れてしまっている人も多いので、復習をしっかりしておきましょう。
【動詞の種類】
○可能動詞・・・「できる」という意味を含んだ動詞。英語なら普通の動詞を使っている文に「can」や「can't」を使えば意味が通じるが、日本語では動詞が変化してはじめて意味が正確に伝わる文となる。命令形なしの下一段活用の動詞になるという特徴がある。
(例1)動く(五段活用の動詞)→動ける(下一段活用の動詞)
(例2)学ぶ(五段活用の動詞)→学べる(下一段活用の動詞)
○自動詞・・・主語への動作・作用を示し、その動作・作用は他の主体に及ばない動詞。
○他動詞・・・主語以外への動作・作用も示す。その動作・作用は他のものにも及ぶことを表した動詞。
(例3)「野田君が怒る」と「野田君を怒らせる」という二つの文を比べる。
・「野田君が怒る」は野田君本人が「怒る」わけだから、このときの「怒る」は自動詞。
・「野田君を怒らせる」は、主語となる誰かが野田君を怒らせているので、このとき「怒らせる」は他動詞。この例でいえば、「野田君」は主語となるべき人物以外の人物であり、動詞が主語以外の人物の動作を示したものとなっているので、他動詞と考えるべき。
○補助動詞(形式動詞)…すぐ前の文節を補助するだけの動詞で、本来の意味が薄らいで補助的な役割を果たす動詞。
(例4)「英語を勉強してみる。」という文は「英語を勉強する。」でも意味が通じるが、「みる」という動詞が前の「勉強して」という文節を補助することで、「勉強する」という意味が、何かを試してみるときの雰囲気の文として伝えることができるようになる。このとき、「みる」という動詞は文の印象を変える意味は持っていても、私たちは「みる」という文節より「勉強して」という文節の意味を重視して文の意味を捉えている。そのため、この例に関しては、「みる」という動詞は補助動詞に分類される。
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