中学生の国語文法と
中間テスト・期末テスト・高校受験対策の勉強法
漢文・漢詩:返り点を読んで書き下し文を完成できるようにしよう
漢文の学習の中で特に大切なのは、漢字のみの文章を正確に読むことですが、私たちが正確に漢字のみの文を日本語のように読み直すためには、漢文を書き下し文に書き換えていく作業を緻密に行っておくことが重要です。そのためには、最初に、文章の左側についている「レ」や「一」「二」などがついている文章の読み方を簡単に学んでおくことが大切です。なお、右側についている小さな文字は、単なる送り仮名ですので簡単に理解できます。
最初に上記の3つの文章を見てみましょう。@の文章は、「レ」が書いてある部分を読み飛ばして一つだけ下の文字を読み、そして「レ」が書いてある部分に戻って読むわけですから、「本を読む」という書き下し文になります。Aの文章は、「二」という点がついているので、この点がついているときには、その漢字を読み飛ばした上で、次の字から再び読み始め、「一」という点がついている場所まで読んだ上で、「二」という点がついている漢字に戻ってその字をよむことになるので、この場合ですと、「煙花三月」の次に続くのは「揚州に下る」という文章です。
学校のテストや入試などでよく問われるのは、Bのような複雑な文章です。この場合、「一」と「レ」が同じ部分についているので、最初に「二」の点がついている漢字を読み飛ばした上で、次の字から再び読み始め、「一」という点がついている場所が同時に「レ」がついているので、「レ」が書いてある部分を読み飛ばして一つだけ下の文字を読み、そして「レ」が書いてある部分に戻って読む、そのあとで「二」という点がついている漢字に戻ってその字をよむことになります。従って、「遂に」の後は「孫恩の」となり、「害する所と為る」、まとめると「遂に孫恩の害する所と為る」が解答になります。
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