中学生の国語文法と
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漢文・漢詩：五言絶句、七言絶句、五言律詩、七言律詩など

　漢詩のうち、唐の時代以降に書かれた詩のことを近体詩とよびます。中学で学ぶ漢詩はほとんどがこの形と言って差し支えがないものと思われます（一部例外はあるとは思いますが）。

　この「近体詩」ですが、さらに４つのパターンに区分されます。

五言絶句→一つの句が五文字で構成され、併せて四句で一つの漢詩を形成しているもの。
七言絶句→一つの句が七文字で構成され、併せて四句で一つの漢詩を形成しているもの。
五言律詩→一つの句が五文字で構成され、併せて八句で一つの漢詩を形成しているもの。
七言律詩→一つの句が七文字で構成され、併せて八句で一つの漢詩を形成しているもの。

　すなわち、一つの句が五文字で構成されている漢詩は「五言」、七文字なのは「七言」としたうえで、これらの句について併せて四句で一つの漢詩を形成しているものを「絶句」、八句で一つの漢詩を形成しているものを「律詩」としています。

　なお、絶句（五言絶句、七言絶句）についていえば、起承転結がはっきりしていて、各々を「起句」「承句」「転句」「結句」をよんで区別します。四コマ漫画のように、起承転結の構成や展開がはっきりしているのが、絶句とよばれる漢詩の大きな特色です。また、読む際に気をつけることとして、「転句」以外の3つの句では、語感を良くする意味もあって、最後の字に韻をふむ「押韻」がなされるということにも注意を払ってください。音の語感といえば軽視しがちですが、実際のところ、趣味などで漢詩を創っている人は今の日本にもいるわけですが、彼らも韻をふんだ形の漢詩を創るために語順に工夫を加えるほどに意識しているくらいの重要なルールです。

　なお、中学レベルの漢詩の場合、わかりにくい語句には注釈が付けられていることも多いので、そうした注釈部分を生かしながら、漢詩の起承転結の展開や構成を的確につかむ訓練をすることが大切です。

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