中学生の国語文法と
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中学口語文法:副詞
自立語のうち、用言のように活用がなく、言葉として変化することがないが、文では修飾語になる品詞が連体詞、副詞です。そのうちここでは副詞について説明します。なお、連体詞が体言を修飾するのに対して、副詞は主に用言を修飾する連用修飾語の役目を果たすことが特徴です。
また、副詞が別の副詞を修飾する例も有り得るということを合わせて理解しておいてください。たとえば、「もっとゆっくり走る」という表現は、そもそも「ゆっくり走る」という語句において「ゆっくり」という副詞が「走る」という動詞を修飾している文ですが、「ゆっくり」という副詞をさらに的確な表現にする意味で、「もっと」という単語を付け加え、「もっと」という副詞が「ゆっくり」という副詞を修飾し、「もっとゆっくり」という表現が出来上がります。このようにして、副詞が2つくっついた形で「もっとゆっくり走る」という表現が出来上がります。
○副詞には、「状態の副詞」・「程度の副詞」・「陳述の副詞」の3種類がある。
○状態の副詞→動作・作用の状態を詳しく表すための副詞。
(例)「私はふと思う」→「ふと」という副詞が「思う」という動詞を修飾している。
※なお、擬態語・擬声語も状態の副詞の一種である。
○擬態語→音には出ないものの、物事の動作や作用などを示す語。(はらはら・ひらひら・ふわふわなど)
○擬声語→音をそのまま表現した単語(ワンワン・ザーザー・ガタガタ・ガラガラなど)
○程度の副詞→物事の性質や状態の程度がどれほどのものであるかを表す副詞。
(例)「かなり美しい」→「かなり」という副詞が「美しい」という形容詞を修飾して、「美しさ」の度合いを述べている。
○陳述の副詞→その副詞が、受ける文節とセットになって決まった言いかたになっている副詞。
(例)「まるで」という語が使われる文では、その後には「〜のようだ」という言い方の表現になることが決まっている。
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