中学生の国語文法と
中間テスト・期末テスト・高校受験対策の勉強法





中学口語文法:格助詞・接続助詞

 助詞は、付属語の一種です。語と語の関係を示したり、いろいろな意味を添えたりする働きを持っています。付属語なので、自立語にくっつく形で意味を補助します。
 なお、助詞は格助詞・接続助詞・副助詞・終助詞の4つに分類されます。

1、格助詞……主として体言(名詞)にくっつくかたちで、文節相互の関係を示すものです。

(1)「が」……主格(主語)であることを示す。
(例)「雨が降る。」「鳩山さんが首相に就任する。」

(2)「の」……主格や修飾語(体言にくっつくので連体修飾語)であることを示す。
(例)「石原さんの書いた小説です。」
※この例文を(1)のパターンに書き換えて、「石原さんが書いた小説です。」としても意味は通じるが、「が」を「の」に変えると文中における助詞としての働きは変わってくる。

(3)「や」「と」……並立の関係を示し、並立する複数の語をつなぐ。
(例1)「野原さんや野比さんは典型的なサラリーマンだ。」
(例2)「安倍さんと野田さんは首相経験者だ。」

 なお、上記のパターンのほかに、「に・を・へ・で・より・から」などがあり、格助詞にはあわせて10の言葉があります。

2、接続助詞……用言や助動詞にくっつく。文節と文節をつなぐはたらきを持ち、接続詞と同様の役目を果たすが、付属語なので接続詞ではなく接続助詞に分類される単語です。種類が多いのでここでは代表例のみ挙げますが、意味は接続詞の学習をした時のことを参考にしながら暗記すると理解しやすいと思います。

(1)「し」「たり」……並立関係を示す接続助詞
(例1)「し」……「風間君は勉強もできるし、運動もできる。」 (例2)「たり」……「桜田さんは演劇をしたりダンスを踊ったりと忙しい。」

(2)「ば」「ので」「から」……順接の意味の接続助詞
(例1)「趣味を見つければ、毎日が楽しくなる。」→仮定の話における順接の意味
(例2)「趣味を見つけたので(から)、毎日が楽しくなった。」→確定した話における順接の意味

(3)「けれど」「ても」「が」……逆説の意味の接続助詞
(例1)「趣味を見つけても、つまらないだろう。」→仮定の話における逆説の意味
(例2)「趣味を見つけたが(けれど)、つまらなかった。」→確定した話における逆説の意味


目次

トップページ
国語の文法の学習の重要性
文法は、勉強すればテストや入試で着実に安定して点数をとれる分野
文法に関する問題はテストや入試問題ではどのように出題されるか
夏休みなどのまとまった時期に文法の問題集やワークを理解することが重要

★中学口語文法
「口語」と「文語」の違い
文節(主語・述語・修飾語・接続語・独立語)
文節の関係に関する説明
単語の分類(自立語と付属語、体言と用言)
名詞、代名詞(体言)
動詞の活用の種類
動詞の働きと種類(活用関連以外)
形容詞、形容動詞連体詞副詞
接続詞、感動詞格助詞、接続助詞
副助詞、終助詞助動詞
口語文における特色ある表現

★古文
文語文を読み解くためのヒント
和歌(短歌)の修辞法
俳句の修辞法・川柳

★漢文・漢詩
高校入試の傾向を見て漢文の重要度を判断
返り点を読んで書き下し文を完成させよう
五言絶句、七言絶句、五言律詩、七言律詩
再読文字

参考サイト

中学生の数学の学習法(外部サイト)
中学生の社会の勉強法(外部サイト)
中学生の5教科の勉強法(外部サイト)
実技4教科の勉強法(外部サイト)
不登校の人の自宅学習(外部サイト)

sponsored link



sponsored link





※当サイトの情報を参考にしたことにより何らかの損害等が発生した場合でも、当サイトでは責任は負うことができませんので、最終的な判断は閲覧者の皆様ご自身の責任でお願いします。

(c)中学生の国語文法と中間テスト・期末テスト・高校受験対策

inserted by FC2 system