中学生の国語文法と
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中学口語文法:文節と文節の関係に関する説明
【主語・述語の関係、修飾・被修飾の関係以外の文節と文節の関係】
文節と文節の関係にはいくつかの種類があります。そのうち、主語・述語の関係、修飾・被修飾の関係については前のページで説明した通りですが、ここでも改めて再掲します。
(例1)ああ、私は東京大学に入学した。
○「私は」と「入学した」は主語と述語として一対→「主語・述語の関係」
○「東京大学に」という文節が「入学した」という言葉を説明する形→「修飾・被修飾の関係」
そして、その他にも並立の関係、接続の関係、補助の関係、独立の関係というものがあり、「文節と文節の関係」には合わせて6つの関係があることを押さえておきましょう。
○「並立の関係」→「私は、国語と英語を勉強したい。」という文のうち「国語と」「英語を」の2つは並べて説明されている。このように文章の上では同じ資格で並んでいる関係。
○「接続の関係」→「私は疲れたが、懸命に走った。」の「疲れたが」は、その後につなげるための文節。「疲れたが」を受けた「走った」という語との関係が「接続の関係」という。
○「補助の関係」→「この傘を貸してください。」という文は、「この傘を貸せ。」でも意味は通じるが、「ください」という文節が「貸して」という文節に補助的にくっつくことで文のニュアンスが変わってくる。このとき、私たちは「ください」という文節より「貸して」という文節を意味としては重視していることから、「ください」という言葉は「補助語」として取り扱われる。このとき、補助語とその前の文節との関係を「補助の関係」という。
○「独立の関係」→例1の「ああ、私は東京大学に入学が決まった。」という文のうち、「ああ」は文の中では完璧に独立している状態の文節。比較的独立的な部分となっている独立語は、「独立の関係」に分類される。
(例2)「私は、しんのすけ君の趣味や特技を把握していなかった。」という文のうち、
(A)「把握して」と「いなかった」という2つの文節にはどのような関係があるか。
(B)「趣味や」と「特技を」という2つの文節にはどのような関係があるか。
(答え)(A)「補助の関係」、(B)「並立の関係」
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